KDP(Kindle出版)で小説を出して収益化が可能か?【Amazonで稼ぐ方法】

迷える狼
KDPKindle Direct Publishing)で小説を出版して収益化が可能か?これから出そうと思っているので、知りたいです。誰か教えてください!

こんな疑問に答えます。

結論から言うと、

Kindle出版では、無名の個人が出版した小説は売れにくいといわれています。しかし、やり方次第では、しっかりと収益化していくことは可能です。むしろまだ開拓されていないジャンルなので、伸びしろがあるといえるでしょう。

こんにちは、カンです。

この記事を書いている僕は、Kindle出版歴が3年半になり、Kindle出版に関しては下記の実績があります。

▶︎Amazon売れ筋ランキング10冠
▶︎月の印税は5万円〜7万円が安定
▶︎自作・外注共にベストセラー獲得
▶︎Kindle出版の印税を1年間で合計160万円超稼ぐ
▶︎Kindle出版×コンテンツ販売で1年で5500万円超収益化に成功

自分でも本を書いたり、Kindle出版コンサル、サポートもやっているので、かなり経験はある方です。

この記事では、KDPを小説家にオススメする理由と、どのようにすれば小説で収益を上げていけるかについて解説します。

小説を出版出すと、読者に楽しんでもらったうえに、収益もあげられるようになれます。

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目次

AmazonKindle出版を小説家にオススメする5つの理由

KDPで小説を出版するメリットは5つあります。

①書いた本が読まれると収益が上がる
②ペーパーバック(紙の本)が作れる
③評価が分かりやすく得られるため、商業出版につながる可能性ある
④商業出版より自由に執筆できる
⑤Web小説と違い、本を出版しているという実績がつく

それぞれ解説します。

①書いた本が読まれると収益が上がる

Kindle出版した小説は、本が読まれるだけで収益が得られます。

Amazonには、Kindle Unlimitedというサービスがあるのをご存知でしょうか。

Kindle Unlimitedとは、Amazonが提供する月額固定費の読み放題サービスのことです。

このサービスに加入しているユーザーは、Kindle Unlimitedに登録されている本を無料で読めます。

KDPには、Kindle Unlimitedを利用しているユーザーに、本が1ページ読まれるたびに0.5円の印税が発生する仕組みがあるため、小説が読まれるだけで収益があがるようになります。

一般的なWeb小説の場合は、小説を公開して読まれても収益に繋がりませんが、KDPで小説を出版すれば、読まれるだけでも収益が発生するわけです。

これは、KDPで小説を出版する大きな魅力といえるでしょう。

②ペーパーバック(紙の本)が作れる

ペーパーバックとは、オンデマンドやソフトカバー本とも呼ばれる出版物のことです。

Amazonのペーパーバックは、読者からの注文を受けてから、アマゾン側が紙の本として製本を行い販売してくれます。そのため、在庫を持たずに紙の本を販売できるのが大きな特徴です。

「紙の本を作るのはお金がかかるのでは?」と心配する方もいるでしょうが、Amazonのペーパーバックは、本の価格から製本費用が引かれるため、追加費用なしで紙の本が販売できます。

Kindle出版といえば電子書籍のイメージが強いのですが、実は紙の書籍も出版可能です。

読者の中には、小説は紙で読みたいと考えている方も一定数いるため、そういった方の手元に紙の本を提供できるのはKindle出版のメリットといえるでしょう。

③評価が分かりやすく得られるため、商業出版につながる可能性ある

Amazonにはユーザーレビューの仕組みがあるため、本を読んだ読者から本に対する率直な感想がもらえます。しかも、その評価はAmazonで販売されている本としての評価です。

読者側もKindle出版された本を読むためには、多少なりともお金を払っています。

そのため、レビューは良い意見も悪い意見も、無料のWeb小説以上にシビアで、分かりやすい評価が返ってくるわけです。

レビューの評価が高いのであれば、読者はお金を支払ったことに不満を覚えずに、満足してくれたことが分かります。

客観的に見て、お金を支払っても良いと考える読者が多いのであれば、その著者は売れる本が書ける人物だと考えられます。

そういった売れる本を書ける著者であれば、出版社から執筆のオファーがくることも考えられるため、Kindle出版が商業出版に繋がる可能性が十分にあるでしょう。

④商業出版より自由に執筆できる

KDPはセルフ出版であるため、誰にも縛られずに自由な執筆活動が行えます。

商業出版の場合は、出版社側も売れる本を制作する必要があるため、著者の執筆に多少の制限がかかることもあるそうです。出版社もビジネスをしている以上は、著者が書きたいことよりも、売れることを優先するのは仕方がありません。

その点、KDPでの執筆活動は自由です。

もちろん、Amazon側にも読者が不利益を被ったり、読書体験が妨げられたりしないようにガイドラインは設けられています。あくまでもガイドラインの範囲を逸脱しないという条件はありますが、そのなかであれば、何者にも束縛されず自由に執筆できる。

これは、小説家にとって大きな魅力ではないでしょうか。

また、出版後に本の内容を修正することもできます。これもKindleならではの魅力ですね。

Kindle出版後に修正できる?問題が見つかっても大丈夫。

⑤Web小説と違い、本を出版しているという実績がつく

KDPで電子書籍を出版すると名実ともに、「本を出版している作家」という実績を持つことができます。

KindleAmazonのプラットフォーム上で提供されているサービスとなるため、KDPで小説を販売することであなたは、「Amazonで、小説を出版している〇〇です」と名乗れます。

Web小説を公開しているではなく、「Amazonで本を出版している」という表現は、それだけでもかなりインパクトがありますよね。

こういった実績は、自身や自分の小説を売り出す際にも利用できますし、展開の幅も広がるため大きなメリットといえるでしょう。

KDPで小説の販売収益を最大化する収益(ロイヤリティ)設定について

KDPで小説の販売収益を最大化するのであれば、Kindle出版のロイヤリティ設定をしっかりと理解しておくことが大切です。

ロイヤリティとは、簡単に言えば出版した本から得られる印税収入のことです。

ここでは小説の販売ロイヤリティを、最大化する設定方法を解説します。

KDPのロイヤリティは、大きく3つに分かれます。

・電子書籍の売り上げ
・Kindle Unlimitedで読まれたページ数
・ペーパーバックの売り上げ

それぞれを簡単に解説すると以下のようになります。

小説の売り上げとは、電子書籍が1冊売れた際に発生する印税のことです。KDPのロイヤリティ設定により、本の価格の35%または70%を収益として得られます。

Kindle Unlimitedで読まれたページ数とは、Kindle Unlimitedユーザーに読まれたページ数により発生する印税のことです。1ページあたり0.5円の収益が得られます。

ペーパーバックの売り上げとは、ペーパーバックとして販売した本が1冊売れた際に発生する印税のことです。本の価格の60%から本の製本コストを引いた金額が収益として得られます。

以上を踏まえて、下記のようにロイヤリティ設定を行うと、小説の印税収入を最大化できます。

①「KDPセレクトへの登録」を有効にする
②電子書籍のロイヤリティを70%に設定する
③ペーパーバックも作成する

①「KDPセレクトへの登録」を有効にする

KDPセレクトとは、Amazonが用意している「本をより多くの読者に販促する場合に最適なオプション」の設定のことです。

この設定を有効にすることで、電子書籍のロイヤリティ設定の選択肢に70%が追加されます。また、同時にKindle Unlimitedへの登録が行われるため、Kindle Unlimitedユーザーの既読ページ数による印税が受け取れるようになります。

②電子書籍のロイヤリティを70%に設定する

KDPセレクトへの登録を有効にしていれば、電子書籍から得られる収益を本の価格の70%に設定できます。

単純な例ですが、11,000円の本の収益が、ロイヤリティ設定35%の場合は350円になるのに対して、70%の場合であれば700円になるため、収益最大化を狙うのであればロイヤリティは70%に設定しましょう。

③ペーパーバックも作成する

紙で読みたい読者向けにペーパーバックも作成しましょう。

ペーパーバックのロイヤリティは60%固定。さらに印刷費用が差し引かれたものが収益となるため、電子書籍よりもコストがかかります。

しかし、製本された本を読者に届けられることで、電子書籍が苦手な方にも小説を読んでもらえる可能性が増えるため、収益化に繋がる可能性を高められます。

Kindle出版のロイヤリティーについては、以下の記事で詳しく解説しています。

Kindle出版の印税3つの種類とロイヤリティの仕組みを解説

KDPで収益化しやすい小説のジャンルとは

小説のジャンルは多岐にわたるため、このジャンルであれば稼ぎやすいという、たとえは少し難しいのですが、あえて言うならニッチな層を狙う戦略がひとつの方法としてオススメできます。

たとえば、

BL(ボーイズラブ)
・アダルトな恋愛

などのジャンルは、Kindleストアの無料Top100でも見かけるため、ニッチな層を狙った成功例のひとつでしょう。

特にBL系は、商業よりも個人の方が強いと言われることもあるので、執筆できるのであれば積極的に狙ってみるのも面白いと思います。

商業出版とは異なりKindle出版は、自由な執筆活動ができるので、そのメリットを最大限に活かしましょう。

KDPで販売する小説で収益をあげるために必要なこと

KDPで小説を出版販売して、しっかりと収益をあげる場合は、下記の5つを意識しましょう。

①本の文章量をしっかりと確保する
②表紙は最高のクオリティに仕上げる
③しっかりと宣伝をする
④出版する本の数を増やす
⑤出版した本からファンを獲得していく

それぞれ解説します。

本の文章量をしっかりと確保する

①本の文章量をしっかりと確保する

KDPで小説を出版する際は、文章量をしっかりと確保して読者の満足度を高めましょう。

Kindleでよく発売されているノウハウ本などの場合は、読者の読みやすさや手軽さを考えて、15千文字程度が最適な文章量とされています。

しかし、小説の場合はこれにあたりません。なぜならば、小説を読む読者は手軽さを求めているのではなく、充実した読書体験を求めているからです。

そのような読者にとって、15千文字程度では文字数が少なすぎて読み応えが感じられません。

一般的に小説の場合は、短編でも24万文字。長編であれば10万~20万文字とされています。

短編の場合は1冊の本に複数話収録されていることが多いため、少なくても6万文字~10万文字ほどの文章量が必要と考えておきましょう。

読み応えがない小説は、読後の物足りなさが残り、いまいちといった評価になりやすいため、しっかりと読者が満足できる文章量を用意しましょう。

②表紙は最高のクオリティに仕上げる

表紙は、Kindle出版した本を読者の手に届けるための要素として非常に重要です。

読者が本を選ぶ際、検索結果から商品紹介に進むまでの間に見る場所は、本のタイトルと表紙です。

小説の場合は、タイトルを見ただけでは内容が分かりにくいケースもあるため、表紙が魅力的かどうかはより重要になります。

極端な話ではなく、表紙で読者を引きつけられなければ、まったく相手にされない可能性も高いです。

Kindleストアには商業出版されている小説も多数あるため、小説の表紙はそもそもクオリティの高いものがそろっています。

クオリティの低い表紙では、それらに太刀打ちできません。

読者に小説を届けるためにも、表紙は外注化して最高のクオリティに仕上げましょう。

Kindle出版で売れる表紙を作る4つのポイント【簡単です】

③しっかりと宣伝をする

小説で収益をあげるためには、たくさんの読者に本の存在を知ってもらい、購入してもらったり、Kindle Unlimitedユーザーに読んでもらったりする必要があります。

そのためにも、出版した本はしっかりと宣伝しましょう。

小説は、ノウハウ本などとは違い、一般的な検索キーワードからの流入はあまり期待できません。

読者に本を見つけてもらうためには、著者自らが出版した小説を宣伝する活動がとても重要です。

Twitterを使った販売告知、ブログを使った本の紹介などで、自分の小説をどんどんアピールしていきましょう。

KDPには、無料キャンペーンといった販売施策も用意されており、無償で使えます。

定期的にキャンペーンを開催して、どんどん小説を宣伝していけば、小説の認知度があがり読者の獲得に繋がります。

使えるものは積極的に利用して、しっかりと宣伝活動をしていきましょう。

④出版する本の数を増やす

小説で収益を増やしていく場合も、最初から一冊で大きく稼ぐことを狙うより、本の出版数を積み重ねていきましょう。

小説の場合は、どういった内容が読者に受けるのかは、実際出版してみなければ分からないといった側面があります。

そのため、まずは多くの小説を出版しながら、どの小説が売れているのか傾向を分析していきましょう。

KDPには、出版した本をレポートとして確認する機能があります。その機能を利用すれば、いつどの本がどのくらい売れたのか、読まれたのかを簡単に確認できます。

レポートを分析して売れている本が分かれば、それをシリーズ化するといった戦略を考えられるようになるため、まずは本をたくさん出版していきましょう。

⑤出版した本からファンを獲得していく

小説を読んでくれた読者に、次の本をしっかりと届けるためにも、読者をファン化する施策を組み込んでおきましょう。

本を最後まで読んでくれた方であれば、あなたの本を気に入ってくれている可能性が高いです。このときに何もせずに読者を手放してしまうのは、もったいないです。

既刊本の紹介や、LINE公式アカウントへの登録をお願いして、さらにあなたの情報に触れてもらえる機会を増やしましょう。

特にLINE公式アカウントの利用はオススメです。

LINE公式アカウントに登録してもらえたなら、ブロックされない限りは、確実に発信した情報を目にしてもらえるため、効果的な宣伝活動が行えます。

またLINEをとおして次に執筆するジャンルのアンケートを実施すれば、自分の本に興味がある読者の読みたいものをピンポイントにリサーチすることも可能です。

双方向のやり取りは、お互いの距離感を近づけて信頼関係の構築にもつながるため、濃いファン化も狙えます。

小説家にとってファンがつくメリットは計り知れないため、本を出版するのならファンの獲得も意識していきましょう。

まとめ(KDP(Kindle出版)で小説を出して収益化が可能か?)

この記事では、KDPを小説家にオススメする理由と、どのようにすれば小説で収益を上げていけるかについて解説してきました。

KDPでの小説出版は、一般的なWeb小説と異なり、小説が読まれただけで印税が発生する仕組みがあるため収益化が見込めます。また、ペーパーバックを使えば紙の本を出版することも可能です。

印税収入の設定も簡単で、下記の設定を行えば誰でも収益を最大化できます。

・KDPセレクトへの登録を有効にする
・電子書籍のロイヤリティを70%に設定する
・ペーパーバックの作成も検討する

小説での収益をあげるために重用な5つのこと

・本の文章量をしっかりと確保する
・表紙は最高のクオリティに仕上げる
・しっかりと本を宣伝する
・出版する本の数を増やす
・出版した本からファンを獲得していく

これらを意識して、KDPで小説を出版すれば、読者に楽しんでもらったうえに、収益もあげられるようになります。

ぜひKDPでの小説出版にチャレンジしてみてください。

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